鈴木沙彩（すずきさあや 1995年6月22日生）［女優］
東京都出身。小学校時代から児童劇団に所属し、女優を志す。所属していた芸能事務所は、株式会社トレンド。主な出演作品は、テレビドラマ『浅見光彦シリーズ44 砂冥宮』、映画『冷たい部屋』（2010年）、『ガレージ・ドライブ』（2013年）、『ある子供の交わり』（2013年）。
2013年10月8日、私立高校3年生の時、東京都三鷹市井の頭1丁目の路上にて、ストーカー被害に遭っていた男から首や腹など5ヶ所を斬り付けられる。その後病院に搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。後に、司法解剖に付され、死因は前途による失血死とされた。
犯人の男は京都府京都市に住む元交際相手（日本人とフィリピン人とのハーフ・当時21歳）で、復縁を断られ続けたことに腹を立て、殺害を計画。9月27日に京都から東京へ深夜バスに乗り上京し、翌9月28日に吉祥寺の雑貨店で刃渡り15cmの包丁を購入して準備を始めた。そして10月1日頃から連日にわたり、鈴木の自宅近くや駅周辺で待ち伏せをするなど、執拗な付きまとい行為を繰り返した。鈴木は学校にストーカー被害を相談し、さらに事件当日の10月8日朝に、両親とともに警視庁三鷹署へストーカー被害の相談に訪れていた。相談の対応をした署員は、男へ電話をかけたが出なかったため、書類による警告をするという方向で話がまとまった。
一方で、男は鈴木宅の無施錠だった2階窓から侵入し、1階にある彼女の部屋のクローゼット内に身を隠した。それから数時間ものあいだクローゼット内に身をひそめ、ひたすら彼女の帰宅を待ち伏せしていた。そして16時30分頃、彼女が帰宅。男はクローゼットから出て彼女を襲おうとしたが逃げられ、それを追いかけて玄関近くで首を切りつけた。彼女は最後の力を振り絞り、自宅から出て路上に飛び出たが、男はそれをさらに追いかけ路上で馬乗りになり、首や腹部を刺して逃走した。その後、同日午後18時過ぎに男は殺害現場から約600m離れた路上で身柄を確保され、現行犯逮捕された。
殺害された鈴木が女優としてテレビや映画に出演するなど芸能活動をしていたことや、脚本家・倉本聰の親戚だったことで、事件は世間からの注目を集めることとなった。また、犯人の男が彼女とのプライベートなわいせつ動画と彼女自身が撮影した性的な自撮り画像をインターネット上にアップロードしていたことが判明し、ネット上で大きな衝撃と波紋を広げた。
2013年10月8日死去(享年18)
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