緑川宏（みどりかわひろし 本名：野口恭次郎 19??年生）［俳優］
神奈川県出身。野口豊の名で松竹京都に入り、日活に移る。1956年『港の乾杯 勝利をわが手に』に出演。緑川宏と改めて、多くの日活アクション映画に出演。1964年『俺たちの血が許さない』の小林旭と高橋英樹の父親役、1965年『刺青一代』の赤い靴を履いて高橋英樹を追い回す不気味な刑事役、1966年『けんかえれじい』の北一輝役、1967年『殺しの烙印』では片目のない男に怒鳴り散らす眼科医役など、鈴木清順作品に欠かせない名脇役として活躍した。
『殺しの烙印』は批評家や若い映画ファンに熱狂的に支持されたが、当時の日活社長・堀久作は完成した作品を観て激怒。翌1968年の年頭社長訓示において、「わからない映画を作ってもらっては困る」と名指しで監督の鈴木清順を非難し、同年4月には、鈴木に対し電話で一方的に専属契約の打ち切りを通告した。これにより鈴木は以後映画製作はなく、不遇の時期を送ることとなり、緑川は鈴木の解雇を苦に精神を病んで、後に自殺した。
19??年?月?死去(享年??)
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