ユナイテッド航空811便貨物ドア脱落事故



 ユナイテッド航空811便貨物ドア脱落事故(ユナイテッドこうくう811びんかもつドアだつらくじこ)は、ハワイ・ホノルル国際空港付近を飛行中のユナイテッド航空811便の貨物ドアのロックが飛行中にはずれ、同ドアが脱落した事故である。


 1989年2月24日、ユナイテッド航空811便がハワイ・ホノルル国際空港を離陸してからわずか17分後、高度約22000フィート(約6700m)を飛行中に貨物ドアのロックが勝手に解除されてドアが開き脱落。さらにドア周囲の機体の右前部の壁に大きな穴が空いて急減圧が発生した。

 乗客の多くはシートベルトを着用していたが(機長が前方に薄雲を発見したために、シートベルトサインを点灯させたままにしていた)、シートベルトを着用していなかった乗客9人とその他固定されていないものが機外へ吸い出され、それらが右主翼、第3および第4エンジンにダメージを与えた。この際、吸い出された乗客の何人かがエンジンに吸い込まれている。

 機体に穴が空いたことを知ったクルーは、旋回してホノルル国際空港に引き返したが、第3エンジンのダメージはひどく、すぐに故障したため、機長らが出力を下げた。さらに第4エンジンも故障し炎を吹き始めたため、第4エンジンも止められ、811便は下降を始めた。機長は困難な操縦を行ないながら、ホノルル国際空港へ奇跡的に緊急着陸を果たした。その後、事故発生現場付近の太平洋上にて機外へ吸い出され行方不明となった9人の捜索がなされたが、発見されることはなかった。

 当初事故原因と考えられたのは、金属疲労だった。ドアロックの金属疲労が起こり、飛行中にロックがはずれ脱落したと考えられた。しかし実際は、貨物室ドアの電気システムの不具合により、ドアをロックしていたアームが動いてしまった為にドアロックが外れ、脱落していた為であった。この事実は犠牲者の家族により突き止められ、国家運輸安全委員会により認定された。


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