ジェリー・ガルシア（Jerry Garcia 1942年8月1日生）［アメリカ・ミュージシャン］
カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ。1965年、ロックバンド『グレイトフル・デッド』を結成、1967年にデビュー。当時サンフランシスコで勃興したサイケデリック・ロックのバンドとして人気を獲得、1960年代のヒッピー文化、サイケデリック文化を代表するアーティストとなった。グレイトフル・デッドはヒットチャートとはほとんど無縁の存在でありながら、デッドヘッズと呼ばれる熱狂的な追っかけファンが多く、毎年のようにスタジアム・ツアーを行い、常にアメリカ国内のコンサートの年間収益では一、二を争う存在だった。
サイケデリック文化の衰退後も、脱退や死亡（ピッグペン 1973年病死、キース・ゴドショウ 1980年事故死、ブレント・ミドランド 1990年薬物）によるメンバーチェンジを頻繁に繰り返しながらも、リーダーのガルシアを中心に米国随一のジャムバンドとして精力的なライブ活動を続ける。即興型のロックが退潮した1980年代以降も根強い人気を保ち続け、スタジオ録音作品を出さずともコンサートの動員数や収益は常にトップクラスにあった。1990年代に入っても人気を保ち、1994年にはロックの殿堂入りを果たした。
1995年7月9日、2318回目のコンサートが行われたが、それが結果的にガルシアそしてグレイトフル・デッドの最後のコンサートとなった。同年8月9日、ガルシアは薬物中毒から来る心臓発作のため死去した。晩年は薬物依存症のためのリハビリ施設に入退院を繰り返していた。ガルシアの遺灰はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジから海に散骨された。ガルシアの死去によってグレイトフル・デッドは活動停止を宣言、解散した。
1995年8月9日死去(享年53)
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