1/1ページ目 9月3日午後2時50分。 昂輝は死亡と診断されました。 先生から何故肺が悪くなってしまったのか調べたいと病理解剖の話をされました。 もしかして原因が解れば、他の同じ様な病の患者さんを助ける事ができるかもしれない。 でもこれ以上息子の小さな身体を傷つけるのはいたたまれなくて、断りました。 産科の看護士さんと相談して新生児室に居る龍輝は、昂輝の葬儀等が落ち着くまで預かって貰う事にしました。 昂輝は沢山の機械や管や点滴を外し、私が退院用に買って持っていたベビー服に着替えさせてもらい病院の暗い部屋に移動しました。 そこには沢山の花と線香等の仏具がありました。 先生から死亡診断書を受け取り、息子に線香をあげました。 再び涙が溢れました。 息子に関わってくれた沢山の先生や看護士さんが順番に線香をあげ、深々と頭を下げてくれました。 旦那が自分の車のエンジンをかけました。 私は昂輝を抱きました。 生まれてから2度目の抱っこでした。 先生や看護士さん達に頭を下げ、車に乗りました。 先生達も頭を下げてくれました。 車からはコブクロの「桜」が流れてきました。 昂ちゃん、やっとお家帰れるね。 冷たくなりはじめた息子の頭を撫でながら大号泣してしまいました。 夕日が綺麗でした。 今でも「桜」を聞くとあの時の事が鮮明に思い出されます。 9月4日、5日に葬儀、告別式をしました。 家族のみんなはよく頑張ったねと、昂輝の頭を撫でて泣いてくれました。 昂輝は少し微笑んでいるようでした。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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