医者に訊ねてみる。 「このまま、ほっとけば どうなります?」 医者「死ぬな」 何故か?答えてくれた。 意外だった。 望んでいた言葉だった様な気がした。死に際に嘘は悲しいから、 不思議と動揺はない。 口の中にカプセル薬を入れられた。中から苦い液体が溶けだす。 頭の中が暖かく、心地良い。 ぼんやりした意識の中でも考えていた。 死ぬのって、もっと痛くて、苦しくて、怖いものだと思っいたのに… 疲れ果て眠りに落ちていく感覚にちかい。 次第に意識が遠退いてゆく。 今はもう、生きるのには疲れてたし、このまま死ねば楽だろなぁ〜。 自問自答してみる。 やらなければならない事はあるだろうか? …漠然としていて答えが浮かばない。 何か(人生)やり残した事は? …死ぬのだから、今さらどうでも良いさ。 一番の心残りは… 家族の事。 哀しむだろうなぁ〜。 いま、振り返ってみると… ただ惰性で生きてゆくだけの人生だったかな? …と考えた事もあった。 一体何時まで考えていられるのかな? 静かな時間だ。 とても静かに感じる。 考える事も…もう、ないやぁ … … 【生きたい!】 【まだ、死にたくない!】 …あれっ 胸を掻きむしる様な感情が 突然、ほんとうに突然、 頭の底から感情が沸き上がってきた。 気持ちが高まる。 止まらない。 これが生き物としての 生への執着か? …止まらない。 死にたくない。 生きていたい。 死神はやって来なかった。 [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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