恩師である教育長を治す為、凶暴さんは気絶させた教育長を引きずって走った。 「先生を治すとしたら病院だな。急ぐぞ。」 凶暴さんはマッハ1の速度で街を走った。その間に教育長の体は引きずられてアスファルトと摩擦を起こし炎上した。 「あっ先生が炎上してる。夏はこれほどまでに暑いとは。クソッもっと速く走らねば。」 凶暴さんはマッハ1からマッハ10で走った。街はメチャクチャになりゴジラに破壊されたようになった。 そんなこんなで凶暴さんはついに行きつけ病院「聖バーナード動物総合病院」に辿り着いた。先生の体は摩擦で黒焦げになって小さい黒の塊となっていた。 「急患だあ〜!!」 凶暴さんは周囲の患者を押しのけ診察室に向かった。診察室には女医が居た。女医の名は「野田英世」と言う今年で5歳になる史上最年少の医者だ。 「どしたの?お腹痛い?」 英世が鼻水を垂らしながら聞く。 「腹じゃない!先生が暑さで脳みそがイカレたんだ!治せ!」 英世は凶暴さんの後ろの黒い塊と化した先生を見た。 「ありゃ死んでるね。」英世が呟くと凶暴さんは反論した。 「暑さのせいでこうなったんだ!治せ!」 叫ぶ凶暴さんを尻目に英世は教育 長に目をやった。 「脳みそは無事みたい。ロボットに改造すれば助かるよ。」 「ホントか!改造しろ!」 英世が冷静に話すと凶暴さんは英世の胸倉を掴み叫ぶ。 「それには11兆円かかるけど。」 「わかった!今すぐ金作って来る!」 凶暴さんはストッキングと第2話で警官から奪ったベレッタを喉の奥から取り出しストッキングを被りベレッタ片手にダッシュで病院を後にした。「それにしてもいいロボットの材料になりそうだね。」英世は教育長を見て呟いた。 凶暴さんは病院近くの大手銀行「楽観銀行」に武装して押し入った。 「いらっしゃっせ!!」店員が気前よく挨拶する。 「金が必要だ!11兆円出せ!!」 「ひぃ!わかりました!」 店員はあっさり降参し11兆円を渡した。 「よし!病院に戻るぞ!サンキューな!!」 感謝の印として凶暴さんはベレッタを店員にお見舞いした。店員はその場に崩れ落ち二度と起き上がる事は無かった。 凶暴さんは病院に戻り英世に11兆円を渡した。「これで先生ロボットにしてくれ!!」 「オッケー!!パパ呼んで来る!!」 英世は診察室の更に奥にある実験室に向かい、父親を呼び寄せた。すると実験室から凶暴さんに勝るとも劣らない大柄でコワモテな男が英世を肩に乗せて出て来た。頭に注射器じゃなくて浣腸器が刺さっている。顔を横断した縫いキズがあり、さながらフランケンと言った所だろうか。 「やっほ〜!ボクがロボット改造の権威の「ドクター野田」だよ〜。ドクターって呼んでね〜!何でもロボットにするよ〜!」 ドクター野田は今年で47歳になる。無類のロボットマニアで患者を勝手に改造したりする事で恐れられている。奥さんもその改造の餌食となり、今も病院内で暴走している。 「ドクター様!!先生をロボットに改造してくれ!頼む!」 凶暴さんが懇願するとドクターは先生の塊を実験室に持って行き、改造を始めた。 ギューン!ヘミングウェイ!等と言った音が鳴り響き改造は17時間に及んだ。待合室で凶暴さんはお祈りしている。これほど純粋な凶暴さんはそうそう見られない。 実験室からドクターと英世が出て来た。 「おめでとうさん!ロボット改造成功〜!」 ドクターと英世が拍手した。 「ホントか!?先生はどこだ!!」 すると実験室から胴体が冷蔵庫、頭がオーブン、手足がパイプとなり変わり果てた先生ロボットが出て来た。 「キョウボウクン。ワタシハキミノヨウナヤサシイオシエゴヲモツコトガデキテシワヨセダ。」 頭のオーブンのチーンと鳴る部分から機械的に無機質な先生ロボットの声が出る。 「お〜先生が治ったぞ!バンザ〜イ!」 真夜中の病院内で凶暴さんの歓喜が響いた。 その後ロボットとなった先生はドクターに「先生01」と名付けられ、無事退院。これを機に教育委員会から足を洗い凶暴さんと暮らす事となった。その後ドクターによる改造が繰り返され、以前の先生とは比べものにならない程にアップグレードし、頭部がWindows7対応のパソコンになり、顔が画面から自由に選択できるようになり、今は「押尾学」の顔になっている。さらに声は初音ミクのようなプリティボイスになり。右腕はガトリング砲。左腕はチェーンソー。下半身はキャタピラになった。しかし凶暴さんの疑問は残る。夏が何故暑いかが改造した先生に聞いても。「ワカラン!ジブンデシラベヤガレ!」と返って来るのだ。 (第4話へ続く) [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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